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すずめの観測日誌

天然でも電波でもないナニかの日常と思考回路

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だからさ、人は一人で勝手に助かるものなんだって

こんにちは、こんばんは、メイド長こと大和です。
今回はファシリテーター Advent Calendar 2017の13日目ということで、久しぶりに記事を書きます。私自身はファシリテーターとは名乗ってないませんが、ファシリテーターという言葉の入った肩書きを持っていたりします。というわけで、そこに絡んだお話を。

私はTOC for Education(和名:教育のためのTOC, 略称:TOCfE)というものの界隈でファシリテーターと立ち位置だったりします。
TOCfEがどんなモノかを端的に言うと
  • 教育の現場で論理的に考えるということをしれっと紛れ込ませる。
  • 普通の人が生活にするにあたって程よく論理的に考える。
そんな考え方のモノです。
正式名称の中ですでに略称になっているTOCが何かについては・・・まぁ「制約理論」「Theory of Constrains」で検索して下さい。検索すると、問題解決がどうのとかぎゃーぎゃーと書いてありますが、TOCfEは「そんなことはどうでもいいんだよ。まずは"程よく論理的に考える"を身につけやがれ。」と思って貰えればいいです。

その中でファシリテーターってなんなのと言うと「Facilitator for TOCfE」のトレーニングを受けた人です。
身も蓋もありませんね。
でも実際そうなんだからしょうが無い。認定だとか資格だとか言ったモノは、だいたいそんなモノでしょ。当然のごとく、他の認定や資格だったり、ファシリテーターと付く肩書きの人たちだったり、と同じでTOCfEの世界でも有象無象がいるわけです。とは言え、トレーニングをするわけですから、トレーニング自体に何かしらの目的があるわけです(何を目的にトレーニングを受けるかは別ね)。その目的は「目の前にいる人(達)が論理的に考えるサポートをする力を身につける」です。そこには前述の問題解決なんてものは関係ありません。さらにぶっ込むと「倫理的に正しく考える」とか「道徳的に正しく考える」とかも関係ありません。ただ純粋に「論理的に考える」です。
こんなことを言うと各所から怒られそうですが、実際そうなんだし、怒ってないで事実を受け止めてほしいものです。
この「論理的に考える」というのは非常にやっかい。何がやっかいって、詳細に考えだすとキリが無い。マジで。本気でやり出すと論理学を勉強するしかない。でも、それって普段の生活で使うにはどうにも面倒くさい。なので「程よく論理的に考える」と言うのが大事になってきます。
その場の人達に「程よく論理的に考える」をやってもらうように場を作るのがファシリテーターのお仕事です。


「程よく」って、どうなったら「程よい」のでしょうね?

やっと、本題です。
ざっくりと私の中での「程よく論理的に考えるてもらう」の判断基準みなたいなものをこれです。
私が自覚している基準ですので他にも無自覚なものがあるかも知れません。
1:本人(達)が自分で出し考えにに納得している。(結論ではない)
2:本人(達)の表情や話し方のトーンが不自然ではない。
3:本人(達)が触れたくないと思っていることに、自ら触れている or 自ら触れようとしている。
4:私の価値観や倫理観の枠に収まっていない。
5:本人(達)が自身の価値観や倫理観の枠を少しは外す。

それぞれをもうちょっと掘り下げてみます。

1:本人(達)が自分で出し考えにに納得している。(結論ではない)

考えを話している様子を伺います。その中で「違う」「理解不能」を表す表現や表情や仕草がない状況を指して納得としています。本人(達)に「納得しましたか?」と訊くこともありますが、その回答で判断はしません。その回答をするときの表現や表情や仕草で判断します。
だって、「納得してない」と言ったら、触れたくないことに触れなければならないくなるとしたら「納得しました」って言うでしょ。
また、結論だけでも判断はしません。そもそも触れたくないことに触れる必要がある場合は結論までいきません。そういう話題は精神的にも体力的にもつらいですからね。
結論に至る経緯を無視して判断しても、経緯の中に埋もれた見逃してはならないことを見逃してしまいがちです。なので結論よりも経緯の段階をよく観ます。

2:本人(達)の表情や話し方のトーンが不自然ではない。

「しかめっ面をする」「トーンが下がる」というのは非常に分かり易いです。ですが、罠があります。人によって違うんですよ。真剣に取り組もうとするからこそ「しかめっ面になる人」もいますし、納得したから「表情が明るくなる人」もいれば、何かを誤魔化すために「表情が明るくなる人」もいます。
人それぞれなんです。
なので、一人ひとりの言葉と反応が、その人として矛盾してないか、不自然さはないかを観ます。

3:本人(達)が触れたくないと思っていることに、自ら触れている or 自ら触れようとしている。

本人(達)が触れたくないことに、踏み込まざるおえないことはよくあります。これは上記の1,2を踏まえて、触れたくないことに向かい合っているかを観てます。但し、その場において「触れたくないこと」に踏み込むかどうかは別です。
「触れたくないこと」なわけですから、精神的なストレスは高くなります。本人(達)の反応を観て、「触れたくないこと」に触れる必要があること示すだけにするのか、ゆっくりと繊細な編み物を編み上げるように触れていくのか、一気に踏み込むのかを使い分けてます。

4:私の価値観や倫理観の枠に収まっていない。

これが一番難しいです。でも、今の自分の限界が見えると比較的に楽にできます。
本人(達)の考えを聴いていると「こうすればいいのにな」「こういうことでしょ」「私ならそうは思わない」と思う場面はたくさんあります。むしろ毎回思います。当然ですが、生まれた環境や経験や価値観は千差万別です。千差万別を前提と考えるならば、私の考えや予想やゴールに納まったときは、私の価値観や倫理観に本人(達)を誘導した疑いがあるわけです。
だからこそ「私の価値観や倫理観の枠に収まっていない」かどうかで、本人(達)が本人(達)の考えをしているかどうか観ます。
もちろん、私と本人(達)の価値観が同じ部分もあるので100%を否定するわけではありません。ですが、50%も同じだと100%同じと錯覚しますよね。

5:本人(達)が自身の価値観や倫理観の枠を少しは外す。

単に外すだけなら、私の価値観を押しつければいいわけです。単に外すだけではありません。あくまで1~4を前提に外します。全外しは本人(達)のアイデンティティが崩壊する可能性が高いので危険です。
多分この「少しは外す」が、私の中での「程よい」なんでしょうね。


まとめ的なモノ

長々と書きましたが、何が言いたいかというと「自分が想定している結論にどう導くか」「素晴らしいファシリテーターと言われるためにどうすれば良いか」ということにこだわるファシリテーターという肩書きの人をちょくちょく見かけるんですよね。
TOCfE国際認定プログラムの場とか、TOCfE国際認定プログラムの場とかTOCfE国際認定プログラムの場とかね。
他に色々な場面で遭遇しますが、TOCfEベースで話を進めていたし、その界隈では大事なことなので3回言いました。
ぶっちゃけ、「自分が想定している結論にどう導くか」「素晴らしいファシリテーターと言われるためにどうすれば良いか」はどうでもいいんですよ。本人(達)のことは本人(達)でなければ何もできませんし、できることは他人だからこそ見えることを本人(達)にも見えるようにするだけ。
というわけで、某作品のお決まりのセリフで締めたいと思います。
人は一人で勝手に助かるだけ、 だから、僕は力を貸すことは出来るけど助けることは出来ない。
忍野メメ(化物語より)
ありがとうございました。


明日のファシリテーター Advent Calendar 2017は林栄一さんです。
私にとって「この人に会わなければ会社の中で腐ってただけだろな」な人の一人です。


追伸1: 来年1月27日にTOCfEのワークショップをやります。よかった遊びに来て下さい。
TOCfE BootCamp Play the life ~アンビシャスターゲットツリー~
追伸2: 不定期ですが月1で相談室を開いてます。こんな記事を書く人にプライベートや仕事や人生や目標などなどなどなど相談してみたい方は個別に連絡をください。Agile関連やTOC関連もOKです。

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幻想TOCfE

ご無沙汰してます。メイド長こと大和です。
先週末の11月12日に「幻想の場で交わす虚栄も虚構も理想もないTOCfEのリアル ~実際のところどう使ってるの?~」(略称: 幻想TOCfEもしくは幻想TOC)というイベントを開催しました。
来て頂いた皆様、ありがとうございました。
来ることができなかった皆様、次回の参加をお待ちしております。

さてさて、久しぶりの投稿ですが、今回は私が幻想TOCfEで発表した三つの話と頂いた感想を当たり障りのない範囲で紹介します。
なにゆえに当たり障りのない範囲なのかと言うと、幻想TOCfEのコンセプトが発表内容の口外禁止だ・か・ら!
実際に私の2本目は心情的に大っぴらに言えない内容でした。昨年の日常系非日常TOCfEでも発表者の皆さんが頑張って色んなぶっちゃけ話してくれてました。私的には私の発表を含めもっと振り切った感が欲しかったので、ならば私が振り切ろうと心情として目一杯ぶっちゃけた話にしてみました。
逆に1本目と3本目は、TOCfE BCの取り纏め役としての話をしてます。なので1本目と3本目は口外してもいいですよ。



1本目: 「TOCfE Bootcamp Chronicle 2016」(資料公開:なし, 聴講者が他者に話す:可)
昨年に引き続き、2016年に私が付けたタイトルの意味と秘密の紹介です。
私がタイトルにい込めた想いを語るだけの発表です。
2本目の発表に集中力とメンタルを持って行かれたこともあって少々不完全燃焼だった。。
言いたいことはだいたい言えたのでOKかなぁ。

☆頂いた感想はこちら
・中二病(ほめことば〜)
・参加者も結構タイトルを気にしているのだなーとけっこう感心しました。
・いつもタイトルが長いなぁくらいしか思ってなかったんですが結構ロマンがこもってたんですねー。自分の好きなことを熱く語れる心の力がすごいです。ロマンを感じました。
・タイトルの意味など知ることができて良かったです。これからも楽しみにしてます!!
・むずかしいかんじが読めないのでふりがながあるといいなと思いました。
・タイトルにひかれて申し込んだ人はいるのでしょうか?
 → います。Doorkeeperを見ていて目にとまったとのこと。
基本的にタイトルは分かり易さを目指していません。
目を惹くかどうか。意味は説明されればわかる程度でいいと思ってます。
学生や社会人若手な人達から「私たちの世代には敬遠される」と言われれば違った形式のタイトルも考えますけど、それより上の世代に「私たちの世代には敬遠される」といわれても「で?それって何か問題でもあるの?」なんですよね。



2本目: 「我ら魔を断つ剣を取る」(資料公開:なし, 聴講者が他者に話す:禁止)
この日のメインディッシュです。準備と発表ともにメンタルを盛大に削られた発表がこれです。
今回の立ち向かった敵は「憎悪」。昨年は「暁」でした。
とある人とのトラブルをベースに「許す → 許そうとする」 ↔ 「許さない」のクラウドを、何故その対立で考えるようになったのか、描いていて何に苦しんだのか、私が何を望んでいたのか、トラブルの始まりから今まで何が起きたのか、語ってみました。描き上がっていないし解消もしていないクラウドなんですけどね。
為になりそうな部分としては、こんなものを内容を含ませてみました。
・感情と論理は対立するものではない。
・感情と論理どっちか一方だけではダメ。
・感情と論理を混同してもダメ。
・感情を論理の上に載せろ。
これらのことが伝わっているといいのだけど・・・題材の方が印象的だったかも。
伝わるかな?と最初は疑問だったけど、コメントを見る限りでは何らかの形で伝わったみたいでよかった。
何せ、背景説明が進むにつれて聴講者の顔がどんどん渋くなっていって、題材に飲まれてるぽかったから。

☆頂いた感想はこちら
・自分の気持ちの整理のためにクラウドを描いてみるというのが面白かったです。
・なにも言うまい。
・自分の中に「相手を許そうとする」部分を見つけたってのがスゲーなと思った!!
・なまなましいわ・・・
・感情と論理は別にしがちだが気持ちを整理するのに利用するのも大切だなと感じました。参考にしてみたいと思います。ありがとうございました。
・解けないクラウドの話が良かったです。クラウドは解くことが目的ではないと思うので。
・Aさんが中さんのことを好きなのかな?と思いました。
・メイドさんでも書けないクラウドとか・・・。
・深かった・・・です・・・?自分の感情を書き出すだけでも助けになるっていうのは超納得しました。
・論理には感情が含まれる、というのは納得。リアルな話がきけて共感できるところがありました。ありがとうございました。
・リアルな発表で感情がゆさぶられた。
・おだやかな心になってよかったです。
・憎悪。許す/許さない。感情もまた事実。
・感情って大事ですよね! ネガティブをネガティブで終わらせないことのハードルをクリアしたい。
そして、ミスって自動でスライド送りする設定が有効になっていてワタワタしていた発表でもあります。



3本目: 「ゲートオブ・・・」(資料公開:春に公開済, 聴講者が他者に話す:可)
私のやり方に興味がある人とBootcampメンバー向けに春頃に公開したスライドの解説です。
「メイド長のファシリテーションの基礎」を映しながら、解説するだけの発表。
一つ一つはミーティングや個別に話をしている内容だけど、全部をまとめて話すのは今回が初めてかも。前にミーティングでやったかな?
改めてスライドとセットで全部を話してみると、分かりづらかったり、誤解を生みやすい個所があったりする。そもそも勢い任せで書いたものだしそうなるよなぁ。
近いうちに内容を見直します。
何でこれを話そうと思ったのかは・・・先日、BCのコンセプトがまったく伝わっていないメンバーがいたもので・・・。
すでに別のBCメンバーがその人には伝えているのですが、改めて話しておく方が良いかなと思って発表しました。
この資料は私個人の話であってBCファシリのあり方を示すものではないので、置いてあるファイルを参考程度に見て貰えればいいと思ってました。とはいえ、旗振りが私なので主軸はあまり変わらない、というか思いっきり投影されているんですよね。

☆頂いた感想はこちら
・ニヤニヤしないようにするにはどうしたらいいの?よいしりょうだなーと思いました。
 → 人や場によりけりなんですよね。詳しく状況を聴かせてもらえれば何か回答出来るかもしれません。
・むー!良くできてるー!あたらめてエリを正した気分になりました!
・ファシリの勉強会をやってほすぃ。
・「同意」しないは否定と取られるなるほど?
 → 正確には「同意」の後の「同意しない」です。
・いつもTOCfE BCではおせわになってます。色々な学びがいつもあるので、それがいつかフィードバックできればと思います。ありがとうございました。



以上が「幻想の場で交わす虚栄も虚構も理想もないTOCfEのリアル ~実際のところどう使ってるの?~」の私の発表解説と頂いた感想でした。
来年もやります。時期もタイトルも未定ですが絶対にやります。
では、皆さん来年の幻想TOCfEをお楽しみに。

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TOCfEシンポジウム2016 クロージング「キャンドル・ストーリー」について思うところ

TOC for Education Inc.のCEOであるKathyからのメッセージです。この話を聞いて、TOC/TOCfE関係者"ではない"みなさんはどう思いました?TOC/TOCfE関係者であっても、Kathyと面識のない方の感想も聞きたいです。

動画の中でも語られていますが、このメッセージは昨年末にWeb上で行われたTOCfE アドベントカレンダー(クリスマスに絡めたBlogリレー)にて、トリとしてKathyに投稿してもらった記事です。


TOC/TOCfE関係者"として"Kathyから記事をもらえたのは嬉しかったですよ。「Kathyに記事を書いてもらいたいよね」という意見を聞いてKahtyにコンタクトを取った川又さん、投稿された記事をその日のうちに翻訳した関係者諸氏には感謝です。アドベントカレンダーでの投稿はPV数やFacebookの拡散数などが、他の記事を圧倒しています。本当に桁が違いました。TOC/TOCfE関係者のお祭りの締めとしてふさわしい記事だったんですね。このシンポジウムというお祭りでも締めとして翻訳版を理事が発表しています。


もう一度聞きます。
この話を聞いて、TOC/TOCfE関係者"ではない"みなさんやKathyと面識のないみなさんは、どう思いました?


シンポジウムの懇親会であるKathyと面識のない関係者に、こんな感じのことを聞かれました。「なんで、みんながこの話で盛り上がるのかわからない」
これに対する私の回答は
「単なるおばあちゃんの思い出語りだからね。TOC for Education Inc.のCEOからメッセージをもらったことに意味がある。Kathyを知る人でないと意味はないかも。あまり過去の話はしないみたいだから余計に嬉しいんだと思うよ」


Kathyが成し得たこと、であったことは素敵な事だと思います。 このメッセージをもらえたことも嬉しいです。 TOCfEの歴史であり、知る人へのプレゼント。 でも、それだけなんです。 アドベントカレンダーの一人の参加者が書いた記事の一つでしかないんです。
単なる思い出語りです。


最後に質問の意図というか背景
ストーリー自体は「イイ話ヲアリガトウゴザイマシタ」か「で?」という感じです。もっと言ってしまえば「良くあるいい話」。
背景をある程度説明できずにKathyのメッセージと大事にするのは、盲信者の集まりに見えてしまう。このメッセージを取り巻く人達が閉じたコミュニティにしてしまってると思う。


補足やこの記事にまつわる議論はこちら。
補足&記事にまつわる議論的なモノ

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「未来福音」TOCfE Advent Calendar 2015(13日目)

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015の13日目の記事です。
昨日のエントリーは、Eijiさんによる「目的と目標について」のお話でした。

 こんにちは、こんばんは、次の週末の【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~の発表も詰めないと行けないし、やること多くてわたわたしてる メイド長こと大和 です。

 今日のタイトル「未来福音」を見てピンと来た人はいますか?ピンと来た人おめでとうございます。その通り「空の境界 〜未来福音〜」の話をします。今回は「空の境界」という作品のネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な人はこの作品に触れてから読んで下さいd(^-^)ネ!
 「空の境界 〜未来福音〜」は、奈須きのこ氏が書いた「空の境界」という小説の外伝小説です。本編を読まずに「未来福音」読むと登場人物の背景がわかりづらい場合があるのでご注意ください。※アニメ化もされてます。

前振りはこれくらいにして。

 「未来福音」は、未来を映像として見てしまう力「未来視」という能力を持った二人の人物を中心に物語られます。この二人は「未来視」という力を持つが故に未来に希望を持っていません。悲劇的な未来を見たとき、その悲劇的な未来に悲しみ、その悲劇が訪れたときに再び悲しむ。望む未来を見たときも、見えてしまった以上は確定した未来でしかなく、確定した未来への道筋に従って生きています。
 実はこの二人、広義では「未来視」というカテゴリーで括られますが、違う仕組みで未来を見ています。
 ・一人は「予測」と呼ばれる仕組み
 ・一人は「測定」と呼ばれる仕組み
 仕組みの違いから、それぞれに異なる事件が訪れ、事件を切っ掛けに自分の為の未来を掴んでいきます。

☆予測
 「予測」とはどんな仕組みなのか。"無意識レベルで単純に記憶力が良いだけ"と説明されてます。
記憶力が良いことが何故未来を視ることにつながるのか?その理由はシンプルです。
例えば
 嫌な事があったり言われると瞼が動く人がいたとします。
 注意深い人であれば「嫌なんだな」と終わるかもしれません。ですが予測の人は記憶力が並ではありません。瞼の動きの違いや嫌な事の微妙な違い、他の部位の動きや発言のトーンや雰囲気を記憶しています。それらの記憶の部品をつなぎ合わせ結果を予測し映像として想像します。
 この予測の精度が常人にくらべ圧倒的に高く、さらに無意識に行ってる。常人からみたら超能力にみえる。それが「予測」という「未来視」の力です。

☆測定
 「測定」は「望む未来を視る(登場人物の右目)」と「その未来へ至るために今すべきことを視る(同左目)」と説明されてます。
 こちらの方が超能力ぽく聞こえますね。ただこれは「右目が望む未来を…」と表現するからであって、現実の成功者エピソードを読み聞きすると成功譚としてよく見かけるのでは無いでしょうか?
 例えばアラン・ケイの暫定ダイナブックや、アラン・ケイに触れたビル・ゲイツスティーブ・ジョブズとかね。ビジネスの話ではなくても、アスリートが言う「成功をイメージする」というのも同様かと思います。この場合は「成功をイメージする」という言葉が先行してしまい「その未来へ至るために今すべきことを視る(考える)」の話が忘れがちな印象があります。


 ここまで読んで何か気づきましたか?TOCfEやTOC思考プロセス(TOC-TP)を学んだことがある人は気づいたと思います(てゆーか信じたい)。「予測」はブランチ(TOC-TPのFRT/NBr)、「測定」はアンビシャスターゲットツリー(TOC-TPのPRT)の話なんです(TrTはどっちなんだろ??)。「未来視」を持つ人や偉人が無意識に身につけている力を常人にも使えるように高見から引きずり下ろすのがこれらのツールなんです。
 常人には彼らほどの精度は難しいと思います。難しいから常人なんですしね。でもツール化したことで、他者の知恵/知見を借りやすくなっているんですよ。自分の記憶に他者の記憶を加え、自分が視たい未来と未来のために必要な事を他者からフィードバックをもらうことでより明確にする。三人寄れば文殊の知恵ってやつです。常人なら常人らしく常人の力で高見のテクニックを手に入れてみましょう。


 さてさて「未来福音」にはそれぞれの「未来視」持ちが出てくるように、「予測」的に考えることが得意な人、「測定」的に考えることが得意な人がいると思います。この記事を読んでいるあなたはどちらが得意ですか?もちろんどっちもできると言う人もいるでしょうし、どっちも苦手という人もいると思います。
 さらに言うと、仕事/学校では「測定」的に考えることができるけど、家庭では「測定」的に考えることができない、なんて人もいると思います。人は場面によって得意なことや性格が変わるんです。もちろん変わらないこともありますよ。どんな場面で何が得意で不得意なのかを踏まえ、得意の伸ばし不得意を補って、魔法や超能力のようなものを、常人でもできる単なる技法として身につけてみませんか?


最後に
最後まで読んで頂いてありがとうございます。とりあえず書きたいことを書いてみました。「未来福音」を読んだときからどこかで言いたいなと思っていたことがやっと公開できました。「何書いてんの」と思う方もいるとは思いますが、うるせー、私は書きたいことを書くんだよ!!です。
また、こんな感じで趣味趣向を交えた記事が書けたらいいなと思います。


恒例の告知
偉人超人の素晴らしい話では無く、常人の常人による常人のためのTOCfE発表会が次の週末12月19日(土)に、非日常的な場所で開催されます。
偉人超人の素晴らしい話はどこでも聞けるし読めますよね。あえて常人たちの話を聞いてみませんか?
【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~
あなたの参加をお待ちしてます。

次回予告
明日の TOCfE Advent Calendar 2015 14日目は、ふなっしーすなっしーさんです。
アンビシャスターゲットツリーを描いて実践したリアルなお話。

追伸: 私は鮮花派です。未来福音での浅上藤乃も好きです。

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マラソン 2015 No.6

元記事:「私だってパンチするだろう」ローマ法王が表現の自由についてコメント



描いた後に「この要望は両立するのか?」と疑問に思いました。
そう疑問に思った直後「人々がお互いの想いや背景を理解している」というインジェクションを思いつきました。
お互いが理解していれば、過激すぎることも言わなくなるし、多少過激でも受け止められるのでは無いかと。
こういうのがインジェクションなのかな。

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マラソン 2015 No.5

元記事: 障害者は「感動ポルノ」として健常者に消費される–難病を患うコメディアンが語った、”本当の障害”とは



正統→正当ね…。
正当ってひとそれぞれだよねー。
普通って何だろねー。
≧(´▽`)≦アハハハ

それはともかく"感動ポルノ"という表現にはしっくりきました。
普通と言われることしたのに対して絶賛すると、そこで止まって才能を潰していたりするの、ありそうだよね。

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マラソン 2015 No.4

元記事: ペースメーカーへの携帯の影響は無視できる程小さい事を電車でちゃんとアナウンスしてほしい



・携帯の利用を控えるアナウンスを続ける事業者とやめる事業者がいる。
・@nmcmncさんの主張は一貫して「正しい知識を伝える」
と言うことから視点を鉄道事業者にしました。

最初はペースメーカー利用者のジレンマとも思えたのですが、おそらく利用者はこの二択でなやんではいない。
正しい式を欲するとか、とにかく不安なんだよと主張するとか、その人自体は一択と思いました。

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マラソン 2015 No.3

元記事: キングコング西野「“拡散希望”じゃなくて1人ずつ刺しにいく」【インタビューVol.1】後編



D'は西野さん的にはインジェクション。他の出資を求める人には「やったほうがいい」的なもの。
というわけで、後者で描いてみました。
出資の話ではないけど、似た葛藤はよくあります。
どーするよ、ブートキャンプ…。
個別に刺しに行くのは効果あるんだよね。ただ、内部でそれが共有されない。

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マラソン 2015 No.2

元記事: 2015年、製品開発を仕様から考えるのをやめてみませんか?【連載:えふしん】


この記事を読んでいて気持ち悪いのは「企画段階では論理的に説明できない」という主張です。
というのも「過去に正しいとされていた論理では、今は売れない」というのであれば、その論理は論理的に間違っているんですよ。
あくまで、自分たちに論理を組み立てるだけの情報や力がないだけです。
完璧な論理を組み立てるのは極めて難しい(無理?)んですけどね。
とは言え、UX云々もそこには論理があるわけで…。

「"過去の仕様"ドリブンをやめよう」が記事の核という解釈で良いのかな?

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マラソン 2015 No.1

元記事: 製造元に捨てられたロボット犬「AIBO」…“治療”にあたる元エンジニア集団



UDEは確かにUDEだと思うのですが、生み出している原因としてDがあるかというと、何か違う気がする。
そもそも、視点にA・FUNを置いたのが間違いかもしれない。
時世を今に置くと、UDEはAIBO所有者からA・FUNに移ったように思ったので視点をA・FUNに置いたのですが…。
記事の最後の方に
充電池について

とあるところを「A・FUNとしては純正品もしくは純正品に近しい物で修理をしたいが手に入らないものもある」と解釈しました。



うーん、時世をA・FUNが受け入れる前にすれば「サポート終了を受け入れる」「サポートが継続されるように手を尽くす」というAIBO所有者視点のクラウドがかけそうなのですがね。
その時のインジェクションは「第三者(A・FUN)が修理を行う」になるのかな。


いきなり、悶々とするクラウドから始まりました。
これ、続けられるのかなw

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プロフィール

HN:
あまめちかっぽ(大和)
性別:
男性
職業:
IT業界ぽい
自己紹介:
BIとか管理会計とか連結決算とかのシステム関連をやってる(た)、CSMで底辺IT技術者でリーダー塾3期生で甲種危険物取扱者で塗装屋の(略)で祭人で妖精帝國臣民で…あとなんだっけ?
天然でも電波でもないナニか,大自然の驚異とのハーフ,晒し者とか言われてた。最近はメイド。

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